甲状腺眼症について
よくある質問

甲状腺眼症に関するQ&A

Q. 減圧手術は
保険適用されるのですか?

A. 脂肪減圧手術は通常自由診療となりますが、
重症の甲状腺眼症や骨を減圧する場合は保険が適用されることもあります。

Q. 手術は直ぐに受けられますか?

A. 病気の活動期にはまずステロイド治療を優先します。病状が安定して非活動期に入ったら、最適なタイミングで手術を行います。

Q. MRI検査は
なぜ必要なのですか?

A. 目の周りの脂肪や筋肉の炎症の程度を把握し、適切な治療計画を立てるために必要です。

Q. 以前のMRI画像を
使用できるのですか?

A. 最新の状態を把握するため、直近1ヶ月以内に撮影された画像が必要です。
条件によっては再撮影をお願いする場合があります。

Q. ステロイド注射で
目の突出は治りますか?

A. 注射で一部の症状が改善することがありますが、完全には治らないこともあります。
その場合、手術が必要になることがあります。

Q. 逆さまつげにも
MRIが必要ですか?

A. 甲状腺眼症が原因で逆さまつげが起こっている場合はMRIが必要ですが、最終的には医師の診断が必要です。

Q. 通院は
どれくらい必要ですか?

A. 炎症の程度によって異なります。
活動期には週1回の治療が必要な場合もありますが、非活動期には手術の計画を立てます。
手術後の通院頻度は手術の種類によります。

Q. 脂肪減圧手術で
どれくらい脂肪を取り除きますか?

A. 眼症発症前の顔写真を参考に、必要な量の脂肪を取り除きます。
一般に2〜4ccを切除しますが、個人差があります。

Q. 手術後に症状が
悪化することはありますか?

A. 手術後に15%の確率で症状が再燃する可能性はありますが、その場合は再度ステロイド治療を行います。

Q. 手術で失明するリスクは
ありますか?

A. 失明することはほとんどありませんが、ごく稀に視力に影響が出る可能性があります。

Q. 手術後のダウンタイムは
どのくらいですか?

A. 個人差がありますが、一般的には2週間程度で大部分の腫れや内出血が引きます。

Q. 手術後の回復期間は
どれくらいですか?

A. 合併症がある場合は回復まで数ヶ月を要することがあります。
また、稀に後遺症が残ることもあります。

Q. 手術後に顔のエステは
いつからできますか?

A. 術後2週間から可能ですが、強いマッサージは避けてください。

Q. 睫毛エクステンションや
パーマはいつからできますか?

A. 術後1ヶ月からです。

Q. 眼瞼手術は手術後
いつから再開できますか?

A. 術後の回復状態によりますが、通常は1〜3ヶ月後から可能です。

Q. バセドウ病になったら目のクマが出来てしまったのはなぜ?

A. バセドウ病では目のまわりにある脂肪が増え、筋肉が増大します。それにより眼窩組織が増えるので眼球突出が起きるのですが同時に下眼瞼の脂肪が突出するために目のクマが出来るのです。

Q. 眼窩減圧でクマは治るのか?

A. 眼窩減圧により眼窩組織の量を減らすため、眼球が凹むのですが同時に下眼瞼の突出した脂肪も減るために、減圧手術を行うだけで目のクマの改善は可能です。

目の下のたるみ・目のクマへの治療

目の下のたるみ・目のクマ

皮膚のたれマブタでは、余った皮膚を取り除くことと、二重まぶたを作ることが目的です。

まぶたの皮膚をまつ毛の上5〜6mm程度の位置で切開し、余っている皮膚を切除します。
その後、二重まぶたを作製し皮膚を縫合します。同時に脂肪を切除する場合があります。

眼窩減圧手術だけでも突出した脂肪を減らすことが可能ですが、さらに手術時に切除した眼窩脂肪を使って、目の下のたるみ・目のクマへの治療を同時に行うことも可能です。

目の下のたるみの原因は眼窩縁にある靭帯ですが、この眼窩縁靭帯を外して切除した脂肪移植を行うことで靭帯を無効化し、クマを消失させます。

  • 術前

    元々のお顔

  • 術前

    眼窩脂肪減圧+眼窩脂肪移植手術前

    目の下のたるみが目立ちます。

  • 術後

    術後1カ月

    目の下のクマは消失しました。眼球陥凹に伴って上眼瞼の凹みが出現しています。これはヒアルロン酸注射にて治療を行います。


著者情報

鹿嶋 友敬

Tomoyuki Kashima
/ MD, PhD

患者さんへのご挨拶

これまで10年以上にわたり日米通算1万件以上の手術を行って参りました。 今までに私が培ってきた最先端医療の知識や経験を日本でお困りの患者さんの為に提供していきたいと思っています。

経 歴

2002年 群馬大医学部卒 群馬大学
眼科学教室
2004年 伊勢崎市民病院
2005年 群馬大眼科
2007年-09年 聖隷浜松病院
眼形成眼窩外科へ国内留学
2009年 群馬大にて眼形成外来を開設
2012年 学位取得
群馬大学眼科 助教
2010年-18年 アジア太平洋眼形成学会理事
2015年-16年 カリフォルニア大学
ロサンゼルス校へ留学
2017年 新前橋かしま眼科形成外科
クリニック 開院
2018年 オキュロフェイシャルクリニック
東京 開院
2019年 The NewYork Times特別企画「Next Era Leaders 2019」選出
2020年 アメリカ眼形成学会(ASOPRS)会員

海外・国内活動

2009年 Singapore National Eye Center
2010年 アジア太平洋眼形成外科学会 北京
Invited Speaker
2011年 ヨーロッパ眼形成学会 コモ(イタリア)
2012年 世界眼科会議 アブダビ
Invited Speaker Asia ARVO 
シンガポール Invited Speaker APAO 釜山 Invited Speaker
アメリカ眼科学会 シカゴ
Invited Speaker
2013年 APAO ハイデラバード
Invited Speaker アメリカ小児眼科学会
シンガポール Invited Speaker
ヨーロッパ眼形成学会 バルセロナ
2014年 世界眼科会議 東京 Invited Speaker
アジア太平洋眼形成外科学会 デリー
アメリカ眼形成学会 シカゴ
2015年 APAO 広州 Invited Speaker
2016年 KSAS(Korea Society of Aesthetic Surgery) meeting in Seoul
ITEDS(International Thyroid
Eye Disease) meeting in
London APSOPRS &
JSOPRS joint meeting session
chair iseminer
甲状腺眼症の手術治療など講演多数。
2017年 アメリカ眼科アカデミーinstructor、
韓国眼形成学会invited speaker、
中国眼形成学会invited speaker
2018年 アジア太平洋国際学会APAO invited speaker
2019年 アジア太平洋国際学会APAO invited speaker、
ITEDS invited speaker、
OPAIC invited speaker
2021年 アジア太平洋眼形成学会 invited speaker

監修・著書

メオアイス
監修

外眼部の周術期のケアに

メオアイス
名古屋眼鏡 まぶたやその周囲の手術のあとの”腫れ”や”痛み”を防止する目的で作られた医療用商品です。

アトラス眼瞼手術
著書

責任編集者

超アトラス 眼瞼手術
全日本病院出版 眼科と形成外科のコラボレーションを目指す、意欲的なアトラスが登場! オールカラーの連続写真、詳細なシェーマでわかりやすく解説されています。

眼瞼形成手術の基本手技
著書

責任編集者

ここからスタート! 眼形成手術の基本手技
全日本病院出版 眼形成外科を目指すドクターへの入門書。手術の道具や手技を詳細に解説しています。

鹿嶋先生 公式ブログはこちら
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