眼瞼下垂は何科がいい?眼科と形成外科、美容外科の違いについて解説!

「眼瞼下垂は眼科か形成外科どっちを受診したらいいのかな?それとも美容外科に行くべき?」
「眼瞼下垂は保険適用にならず自由診療って本当なの?」
このように、眼瞼下垂について何科に受診すればよいかわからないし、そもそも保険適用になるかどうかすら知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、眼瞼下垂について解説します。
それぞれの診療科のメリットやデメリット、保険適用になるかどうかなども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
眼瞼下垂は何科に行くべき?

眼瞼下垂(がんけんかすい)は、上まぶたが適切に持ち上がらず、目が開きづらくなる状態です。
まぶたが垂れ下がる影響で、視界が狭まる、額にシワが寄る、眼精疲労、頭痛・肩こりなどの症状が現れることもあります。
この症状に対する診療は、まず「眼科」を訪れるのが一般的です。
眼科では、視力検査を含むまぶたや目の機能の詳細な評価をおこない、眼瞼下垂の原因と状態を診断します。
一方で「形成外科」や「美容外科」を受診する方もいますが、どちらの科を選ぶかは、治療の主たる目的や患者の希望などによります。
しかし、眼瞼下垂の裏に隠れている疾患や、目の状態を把握するためには眼科的な検査機器と専門知識が必要であり、それらの検査はどのように手術するのが適切かという、より繊細な手術方法の判断に関わってきます。
したがって、まずは眼科で眼瞼下垂かどうかの診断を受けることが大切です。
その診断結果に基づき、必要に応じて適切な施設を紹介され、専門的な治療を受ける流れになります。
症状が気になる場合は早めの受診を心がけることが推奨されます。
眼科、形成外科、美容外科の違い

眼瞼下垂の治療を受けるにあたり、どの診療科を選ぶかは重要なことです。
それぞれの科によってアプローチや治療の焦点が異なりますので、適切な選択が求められます。
眼科
眼科は、目そのものの健康全般を扱う専門科です。
眼瞼下垂の診断や初期治療では、通常はまず眼科を訪れることが一般的です。
眼科では特に目の機能に重きを置き、視力の維持や視野の改善に努めます。
MERIT 眼科のメリット
- 目の機能を正常に保つことを最優先にし、視野の改善や目の疲労感軽減、関連する頭痛・肩こりの改善が見込まれます。
- 専門の機器を用いた精密な検査により、原因を正確に特定できるため、信頼性の高い診断を受けることができます。
DEMERIT 眼科のデメリット
- 機能面に特化しているため、細かい見た目の美的改善についてはあまり対応しないことが多いです。
形成外科
形成外科は、身体の構造を修復して機能と美観の両立を図る診療科です。
眼瞼下垂の治療においても、まぶたの機能改善と同時に見た目の美しさも考慮した治療をおこないます。
MERIT 形成外科のメリット
- まぶたの構造を整えることで、機能と外観のバランスを取り、より快適で生活の質の向上を図ることができます。見た目の向上も大切にします。
DEMERIT 形成外科のデメリット
- 保険適用範囲には制限があるので、特に美的仕上がりを重視した手術は自費診療となることが一般的です。事前の費用確認が必須です。
- 全身の治療をおこなう科であるため、まぶたに特化した経験豊富な医師を選べるよう、事前に医師の症例数等を調査することが重要です。
美容外科
美容外科は、美に特化して身体の見た目を向上させることを主眼としています。
眼瞼下垂の治療においても、見た目を大きく改善する施術が提供されますが、考慮すべき点も多くあります。
MERIT 美容外科のメリット
- 理想の外観を実現するための手術をおこないます。見た目に特化した結果を求める方に適しています。
DEMERIT 美容外科のデメリット
- ほとんどの施術が自費診療であり、治療費が高額になることが多いです。形成外科で保険適用となるケースでも、美容外科では自由診療となる場合が多々あります。
- 費用対効果や実際の結果について、施術前に十分な情報収集と考慮が必要です。不必要な高額負担を避けるためにも、事前のカウンセリングで期待される効果やコストについてしっかりと確認することが求められます。
美容外科は特に費用面での慎重な判断が必要です。
また、施術後に求める結果や長期的な影響についても事前に十分な情報を得て検討することが大切です。
眼瞼下垂は保険診療?自費診療?

眼瞼下垂の治療費が保険でカバーされるかどうかは、症状の原因や目的によって大きく異なります。
この区別を正しく理解し、保険診療か自費診療かを判断することは、治療を受ける上で非常に重要です。
保険診療
眼瞼下垂が生活に支障をきたしている場合、保険診療の対象となります。
具体的には、視界が遮られ、日常活動が困難な状況がある場合です。
このような状況は、医療的に必要とされる治療として認められます。
症状の例としては、まぶたの垂れ下がりが視野を狭め、運転など日常的な活動に影響を及ぼしている場合があります。
また、眼瞼下垂でもともと上がりづらいまぶたを無理やり上げていることで、頭痛や肩こりといった二次的な症状があらわれることもあります。
これらの状態が健康上の問題として認められた場合、保険が適用されることで治療費負担が軽減されます。
自費診療
一方、見た目の改善を目的とする治療は自費診療となります。
例えば、美的な理由でまぶたの形を変えたい、目元を若返らせたいなどの動機で手術を希望する場合です。
自由診療では、患者さんの希望に合わせて施術内容を精密にカスタマイズすることが可能ですが、その分コストが高くなる傾向があります。
施術内容によっては、まつ毛の生え際を引き上げたり、好みの二重まぶたを形成するなど、より美観に特化したオプションが含まれることがあります。
これにより、長期的な見た目の変化を実現することが可能です。
POINT
当院では、患者様の症状とご希望に基づき、保険診療と自費診療の双方に対応しています。
皆様には、治療の目的に合った最適なプランを提案し、初回のカウンセリングで費用や治療の流れについて詳しくご説明いたします。
治療の選択肢や費用に関する不明点は、ぜひご相談ください。
当院では、患者様ご自身の意向を十分に理解した上で、納得のいく形で治療に臨めるよう心掛けております。
眼科がおすすめな人
眼科は、眼瞼下垂の治療を保険適用で受けたい方、目の機能についてしっかりとフォローしてほしい方に最適な選択肢です。
特に、視界が遮られることで日常生活に支障をきたしている方には、機能改善を目的とした治療が適しています。
例えば、まぶたが視野を遮ることで運転が困難になったり、長時間の読書やパソコン作業によって目が疲れやすいと感じるケースがあります。
眼科では、これらの機能的な問題を解決するために、詳細な視力検査やまぶたの動きの評価をおこない、最適な治療法を提案します。
医療保険の適用が認められることが多いため、治療に伴う経済的負担も軽減されます。
また、治療後も経過観察を含めた継続的なケアが提供されるため、長期的な視点で安心して治療を受けることができます。
形成外科がおすすめな人
形成外科は、まぶたの機能改善だけでなく、見た目の美しさにもこだわりたい方に最適です。
眼瞼下垂の症状改善とともに、まぶたのたるみを整え、若々しく自然な見た目を追求します。
術後の見た目を重視しつつ、視界の改善を図りたい方にとって、形成外科は理想的な選択肢といえるでしょう。
目元の印象を大切にしたい方や、見た目を美しくしたいと考えている方に向いています。
形成外科では、患者様の希望を取り入れつつ、最適なデザインを考慮したアプローチをおこないます。
リスクや期待する効果についても十分に説明し、納得のいく形で治療を進めることが可能です。
当院の眼瞼下垂治療

当院では、眼科と形成外科の両方の視点を活かして、眼瞼下垂の治療をおこなっています。
眼科医としての豊富な経験を持つ医師が在籍し、眼形成外科医として患者様に寄り添った医療を提供しているのです。
まずは眼の機能を詳細に評価し、患者様の症状や希望に最も適した治療方法を選択します。
眼科医としての視点と形成外科の視点を併せることで、機能改善と見た目の両方を満たす治療を実現します。
当院の強みは、目の健康に配慮した治療計画です。
この計画に基づき、患者様のご要望に対して柔軟に対応いたします。
治療の過程では、事前のカウンセリングを通じて患者様と十分に話し合い、安心して手術を受けられる環境を整えているのです。
また、術後のサポートも充実しており、患者様の長期的な満足度を高めるためのケアを心がけています。
患者様一人ひとりに最適なプランを提案し、ベストな結果を提供することを目指しています。
まとめ
眼瞼下垂の治療は、その目的によって選ぶ診療科が異なります。
視界の確保や目の機能改善が主な目的であれば、眼科が最適です。
眼科では、機能面の改善を重視した治療が受けられます。
特に医療保険の適用を考慮したい方には、眼科の診療をおすすめします。
一方で、見た目の印象を大切にしたい場合は、形成外科や美容外科が適しています。
形成外科では、まぶたのたるみを改善しながら見た目と機能の両方をバランス良く整えます。
美容外科では、見た目の美しさを追求し、理想の外観に近づけるための治療が可能です。
当院では、これら各科の利点を活かした治療を包括的に提供しています。
眼科出身の医師が多数在籍しており、目の機能と美観に精通した治療を実施しています。
患者様の多様なニーズに対応できるよう、一人ひとりに合わせた最適な治療プランを丁寧に提案しております。
医療と美容の両面から最適なアプローチをおこない、患者様にとって最良の治療結果を目指します。
眼瞼下垂Q&A
ここからは、眼瞼下垂についてよくある質問に回答します。
Q
他の医院で手術したまぶたを再度手術することは可能ですか?
はい、可能です。
他の医院で受けた眼瞼下垂の手術の結果にご満足いただけなかった場合でも、再度手術を受けて改善を図ることができます。
当グループは、眼瞼下垂を含む眼形成手術の分野で豊富な経験と実績があります。
2023年には、当グループ全体で11,491件の眼形成手術をおこない、そのうち6,241件が眼瞼下垂の手術でした。
これにより、当グループは全国トップクラスの手術件数を誇っており、高度な技術力を持っています。
手術の技術は、実施件数に比例して向上する傾向があるため、当院の医師たちは経験に基づいた質の高い治療を提供できると自負しています。
初めて眼瞼下垂手術を受ける方はもちろん、他院での手術がうまくいかなかった方にとっても、当院で再手術を受けることで改善の余地があります。
再手術では、患者様の個別の症状やご要望に合わせたアプローチをおこない、満足のいく結果を目指します。
手術を決定する前には、カウンセリングを通じて十分にお話を伺い、患者様にとって最も適した治療法をご提案いたします。
安心してご相談いただければと思います。
経験豊富な医師が一人ひとりのケースに対し丁寧に対応いたしますので、眼瞼下垂に関するお困りごとがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
Q
ハードコンタクトをしていると眼瞼下垂になりやすいというのは本当ですか?
ハードコンタクトレンズは、レンズが硬く厚みがあるため、装着中にまぶたに摩擦を生じ刺激を与えます。
また、レンズを外す際にまぶたを引っ張るなどして物理的な負担をかけることがあります。
これらがまぶたを持ち上げる筋肉への負担となり、筋肉や周辺組織が緩んでしまう可能性があります。
さらに、長期間使用することで、その物理的刺激が蓄積され、眼瞼下垂のリスクが高まることも指摘されています。
予防策として、ハードコンタクトレンズの取り扱いに気を付け、まぶたに負担をかけないようにすることが重要です。
特にレンズを外す際には、まぶたを強く引っ張らないよう注意してください。
また、長時間のレンズ装用を避け、目に休息を与えることも大切です。
眼鏡を併用することで、まぶたへの負担を和らげることができます。
さらに、定期的に眼科を訪れて目やまぶたの状態をチェックしてもらうことで、早期に異常を発見し、適切な対策を講じることが可能です。
ハードコンタクトレンズを使用している中で眼瞼下垂が気になる場合は、早めに眼科専門医に相談することをおすすめします。
適切なアドバイスや必要に応じた治療を受けることで、症状を軽減し健康な目元を保つことができます。